2021-09-12 人ひとりがやっと通れるような入口。突きあたりにかろうじて取り付けたようなエレベーター 建物、街、屋外の表現、描写を小説から学ぶ 東京都千代田区平河町にある、極端なまでに細長いビルの入口に立って、私は三階の窓を見上げていた。人ひとりがやっと通れるような入口。突きあたりにかろうじて取り付けたようなエレベーターに乗りこみ、「3」のボタンを押す。 原田マハさんの本日は、お日柄もよくより