2020-03-15 記憶の表現をおすすめ小説から学ぶ 人の表現、描写 会社勤めの母が家にいることに首をかしげてから、今日が日曜だということを思い出した。卒業してから、曜日の感覚がふやけたように曖昧になっている。 ビブリア古書堂の事件手帖より 「ええと……」優斗が救急車の天井を見上げる。混乱する記憶の中から、必死に出来事を時系列にすくい上げようとしているのだろう。「一緒にトイレに行った人がいて……」 堂場瞬一さんの高速の罠より 「誰から?」 『男です。ヤマザキとしか名乗りません。七尾さんを出してくれって』 ヤマザキ。記憶の棚を検索しても出てこない名前だった。とりあえずは応対して様子を見るしかない。 中山七里さんのヒートアップより