人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-05-13から1日間の記事一覧

若さは削げ、七三分けの頭には白髪が目立つ

男性の見た目の描写をおすすめ小説から学ぶ 幹部席に座る田名部を見た。二十三年前……彼は所轄の刑事から捜査一課に抜擢されたばかりというところか。今はもう五十をすぎているだろう。若さは削げ、七三分けの頭には白髪が目立つ。銀縁の眼鏡をかけた、いかに…

沈黙を聞いただけだった

「あの……」半ば公然と疑いの目を向けられていることを知らされ、松倉はその声音に動揺をにじませた。「一つはっきりと申し上げたいんですがね、私がこの事件に関係してるなんてことは、これは天地神明に誓ってありませんから」 森崎がその言葉に対してうなず…

動揺を押し隠すような微妙な間が挿みこまれている

慌てる、動揺する表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 「都筑さんの家には行ってないってことだね?」 「……ええ」 疑い混じりの耳で聞くと、ところどころで松倉の答えに動揺を押し隠すような微妙な間が挿みこまれていることに気づく。 雫井脩介さんの検察側の…

重そうな息を鼻から抜いた

息の描写をおすすめ小説から学ぶ 最上は横領容疑の弁解録取書には目もくれず、根津の事件を語った調書を険しい面持ちで読んだあと、重そうな息を鼻から抜いた。 雫井脩介さんの検察側の罪人より 【中古】 検察側の罪人(上) 文春文庫/雫井脩介(著者) 【中古…

黒髪をもてあそぶようにして吹き抜けていく

風の吹きかたの表現をおすすめ小説から学ぶ 風が出てきている。橘沙穂の黒髪をもてあそぶようにして吹き抜けていく。 雫井脩介さんの検察側の罪人より

不意に鼓膜が張り、不快な耳鳴りが

ショックを受けた表現をおすすめ小説から学ぶ 「例の闇献金問題の丹野議員が自殺したそうです」 不意に鼓膜が張り、不快な耳鳴りが最上の頭をしびれさせま。 雫井脩介さんの検察側の罪人より

かすかな息遣いを残して

警戒して沈黙する表現をおすすめ小説から学ぶ かすかな息遣いを残して、弓岡は沈黙した。 雫井脩介さんの検察側の罪人より

ビール腹のせいか胸を反り、板前向きの苦み走った面構えと相まって

犯罪者の男の描写をおすすめ小説から学ぶ 「弓岡だな?」 最上がそう口を開く頃には、彼も立ち上がっていた。「そうだ」 コンビニの防犯カメラに映っていた上着だろうか、黒のブルゾンを羽織っている。背丈はそれほどない反面、ビール腹のせいか胸を反り、板…