人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

慌てる、あせるの表現、描写をおすすめ小説から学ぶ

両脇に嫌な汗が滲む

恐らくそのとき、プリントを違う缶に詰めてしまったのだ。 両脇に嫌な汗が滲む。 古内一絵さんのキネマトグラフィカより

彼女と接している部分が、徐々に熱くなってくる感じだ。腋に汗が滲みだした

異質な感覚がしたので横目で窺うと、水村緋絽子だった。途端に俺は落ち着かなくなった。彼女と接している部分が、徐々に熱くなってくる感じだ。腋に汗が滲みだした。 東野圭吾さんの同級生より

『へ』の字型の目が、かすかに開かれた

私がいうと、教授の『へ』の字型の目が、かすかに開かれた。 東野圭吾さんの分身より

凜子の瞳が、一瞬、風が吹き渡る湖面のように、かすかに揺れた

「辞意、撤回なさい」 すっぱりと言った。凜子の瞳が、一瞬、風が吹き渡る湖面のように、かすかに揺れた。 原田マハさんの総理の夫より

鮨屋の椅子を倒して立ち上がった

セッちゃんからの電話を受け取ったときは、鮨屋の椅子を倒して立ち上がった。何も聞かないうちから、何が起こったのかわかった。 浅田次郎さんのおもかげより

長い黒髪が渦を巻くほど激しく首を横に振った

俺が黙ってうなずくと、長い黒髪が渦を巻くほど激しく首を横に振った。 「ま、まさか、わたしにそんな……そんなバカな……」 ビブリア古書堂の事件手帖2より

心臓が跳ね、一瞬にして毛穴が開く

「なんか、女の人に声かけてなかったか?」 心臓が跳ね、一瞬にして毛穴が開く。そこまで見られてたのか。 七月隆文さんのぼくは明日、昨日のきみとデートするより

古時計の秒針が、結論を強いるように時を刻んでいた

卓上に置かれた古時計の秒針が、結論を強いるように時を刻んでいた。 浅田次郎さんの日輪の遺産より

ヤスの顔にはたちまちドロドロと簾(すだれ)がかかった

「あの野郎に大金支払ってから、けっこう日がたつよな」 「へい、たしかに」 「その間、市川は死なずに武田が死んだ。おかしいたァ思わねえか」 昼間の街灯のようにボーッとつっ立ったまま、ヤスの顔にはたちまちドロドロと簾(すだれ)がかかった。 浅田次郎…

成美の胸が小さく上下した。深呼吸したように恭平には見えた

「僕からも一つ質問が」といって成美を見た。 「何でしょう」彼女は身構えるように背筋を伸ばした。 「ロビーに飾ってある絵だけど、あれは誰が描いたものかな」 成美の胸が小さく上下した。深呼吸したように恭平には見えた。 彼女は首を振った。「知りませ…

僕の心は振り子のように揺れていた

「渡部さん、あなた、よく考えたほうがいい。一生に関わることだ」 「僕は彼女を信じます。したがって、自首させる気もない。失礼します」 その場を去りながらも、僕の心は振り子のように揺れていた。威勢よく刑事に断言したほどには、秋葉を信じていないと…

動揺を押し隠すような微妙な間が挿みこまれている

慌てる、動揺する表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 「都筑さんの家には行ってないってことだね?」 「……ええ」 疑い混じりの耳で聞くと、ところどころで松倉の答えに動揺を押し隠すような微妙な間が挿みこまれていることに気づく。 雫井脩介さんの検察側の…