2020-12-08 耳もとを通り過ぎる風のような、ささやかな声がした 声の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 「……行っちゃうのね」 耳もとを通り過ぎる風のような、ささやかな声がした。人生は、もう一度、ばあちゃんを見た。ばあちゃんの目には、いっぱいに涙が浮かんでいた。それを振り切るようにして、人生は玄関へと急いだ。 原田マハさんの生きるぼくらより