三上延さんのビブリア古書堂の事件手帖より 「退院、おめでとうございます」 とりあえずそう口にした。 「……ありがとう、ございます」 彼女はうつむいたまま言った。お互い話の接ぎ穂を失って、沈黙が流れた。 大通りに足を踏み入れた。また残暑がぶり返して…
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