東野圭吾さんの容疑者Ｘの献身より 石神は謎の男と靖子とを、交互に見つめた。二人が挟む空気が揺らいでいるように感じられた。 「うん、まあ、二人の顔を見たくなってさ」工藤は鼻を掻きながら靖子を見た。 「ああ……そうだったのか」石神の胸に広がりかけて…

ひょんなことから他人の心の声が聞こえるようになった主人公の阪田はこれで何もかもうまくいくと思った。 恋愛も仕事も相手の心がわかるのだから、利用しない手はない。 阪田にとって他人の心の声が聞こえることは吉と出るのか。それとも……、 心の声が聞こえ…