わたし定時で帰ります 朱野帰子
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あらすじ
『24時間働けますか』
リゲインのCMが流行った時代は、仕事は命を懸けるもので残業するのが当たり前だと考えられていた時代だった。
そんな時代から現代へ、考え方が変わったようであまり変わっていない会社はたくさん存在する。
変わっていない会社で勤務する主人公の東山結衣は毎日定時に帰ると決めていた。
彼女は仕事が嫌いなわけでもないし、無責任な人間でもない。どちらかといえばその逆だ。
結衣は、残業するのが当たり前、残業する人間が偉いという社風を変えようとしているのだった。
そんな中で、ありえない予算で仕事を受けてきた上司の福永のおかげで結衣も残業せざるを得なくなる。
結衣は元恋人の晃太郎に相談するが、彼は福永よりの考えだった。晃太郎と別れた理由も彼の家庭より仕事が大事という考え方のせいだった。
まだまだ昔の考えが根強いなか結衣が戦い続ける物語。
かんそう
福永に逆らわない結衣の元恋人の晃太郎にも苛立ちをおぼえる。
残業をなくそうとする結衣と上司の考え方のズレに結衣同様に苛立ちを感じながら読み進んでいきます。
会社で働く人なら誰もが感じるアルアルな内容が多く、実生活と混同し考えさせられながら読みました。
『真に恐ろしいのは無能な上旬なり』
この言葉がインパクトありました。