女神のタクト 塩田武士
矢吹明菜は旅に出る。旅の途中、神戸で出会った変な老人から、ある依頼を受ける。
京都まで行って、やっかいな男を神戸に連れて来てくれたら成功報酬をやるという。
明菜は警戒しながらも、頭の中は成功報酬という言葉に満たされていた。
やっかいな男とはマエストロの一宮拓斗で、老人からの依頼は、一宮拓斗を神戸の小さな楽団に連れていくことだった。
明菜は拓斗を神戸の楽団に連れて行って依頼は終了だったわけだが、どういうわけか、その楽団の手伝いをすることになる。