人生の隣で、ぐすっとはなをすする音がした。そっと横を向くと、両膝を抱え、その上にあごを載せて、つぼみがばあちゃんをみつめている。手の甲でしきりに目をこすっている。その様子は、物語に聴き入る無垢な少女そのものだった。
自分の中にも湿ったものがこみ上げてきて、不覚にも目頭が熱くなった。
人生の隣で、ぐすっとはなをすする音がした。そっと横を向くと、両膝を抱え、その上にあごを載せて、つぼみがばあちゃんをみつめている。手の甲でしきりに目をこすっている。その様子は、物語に聴き入る無垢な少女そのものだった。
自分の中にも湿ったものがこみ上げてきて、不覚にも目頭が熱くなった。