人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

話し方、会話の表現、描写を小説から学ぶ

露骨に声を尖らせた

「今日は一体何ですか。もう何もお話しすることはないと思うんですが」糸川は露骨に声を尖らせた。 麒麟の翼 (講談社文庫) 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon

言葉を喉から押し出すように言う

敏行は心外そうに、頬を膨らませた。言葉を喉から押し出すように言う。 ウツボカズラの甘い息 (幻冬舎文庫) 作者:柚月裕子 幻冬舎 Amazon

胸の奥底からヘドロを吐きだすように言う

吾妻はぎゅっと目を瞑る。胸の奥底からヘドロを吐きだすように言う。 「みんながいる時間に会社にいたくねえんだよ!」 朱野帰子さんのわたし定時で帰ります

古手川の口調が俄に粘り気を帯びる

「子供が憎いから殺す。カネ目当てで殺す。それなら胸糞は悪いけど、理由がある分まだマシだ。でもな比嘉美礼という女の子は大した理由もなく、ただパチンコよりも親の興味を引かなかったから殺された。それも積極的な殺し方じゃない。車内に置き去りにされ…

しゃべるたびに首に筋を立て

しゃべるたびに首に筋を立て、眉を寄せるのが癖になっているのでそこに皺がくっきりと刻みこまれている鳥ガラみたいな中年女は、とうとう花を咲かせることもなく女をリタイアしたのであろうと生徒たちから噂されている御崎藤江だった。 東野圭吾さんの同級生…

さくっとまとめて高速で話した

私は、厚志君の披露宴で久美さんに出会ったこと、千華の披露宴でスピーチをすることになって実は久美さんに相談したこと、千華のだんなさまの主賓だった鈴木社長のスピーチを指導した和田日間足のこと、その男がトウタカのブランディングプロジェクトのコン…

私の疑問をすくい上げるように

でも、どうして千華に相談していたことまで見抜いたんだろうか。 私の疑問をすくい上げるように、久美さんは続けた。 「片思いしてて、告白できなくて、何かが理由で失恋した。それを知っているからこそ、千華さんはあなたにスピーチを頼んだのよ」 原田マハ…

二人の会話の谷間に落ち込んでしまった格好

瑞穂は二人の会話の谷間に落ち込んでしまった格好だった。微かに妬ける。D県警の婦警なら誰だって七尾に認められたい。 横山秀夫さんの顔(FACE)より

彼女の言葉は頼りなく夜気に消えた

「そんなこと、あなたには言えません」毅然と言い放ったつもりだったのだろうが、彼女の言葉は頼りなく夜気に消えた。 堂場瞬一さんの血烙より

あら、という口の形を作った

台所に入ってきた亜耶子は、美佐子を見て少し驚いたようだ。あら、という口の形を作った。 東野圭吾さんの宿命より

口からつるりと文句が洩れた

「……あ、あんな言い方しなくても、よかったんじゃないでしょうか」 口からつるりと文句が洩れた。 三上延さんの江ノ島西浦写真館より

柳澤の言葉は宙に溶けた

「そうか……そうかもしれないな。そうあって欲しいってところか……」何か言いたそうだったが、柳澤の言葉は宙に溶けた。この会話が彼にとって居心地の悪いものであろうことは、容易に想像できる。 堂場瞬一さんの長き雨の烙印より

階数表示を見上げながら、カッちゃんは拗ねた物言いを糊塗するように呟いた

エレベーターのボタンを押し、階数表示を見上げながら、カッちゃんは拗ねた物言いを糊塗するように呟いた。 「死んじゃなりませんよ。まだ泣く人がいるうちは」 浅田次郎さんのおもかげより

機械じかけのように、唇だけを小さく動かした

彼女は挨拶の言葉さえ口にせず、機械じかけのように、唇だけを小さく動かした。 乃南アサさんの未練より

なるべく平易な口調で真柴は訊ねた

「どちらに参ればよろしいのでありますか」 わざと体の力を抜き、話し相手を周囲に悟られぬように、なるべく平易な口調で真柴は訊ねた。 浅田次郎さんの日輪の遺産より

薄闇の中に月のように白い顔を浮かべて、唇を閉じたままだった。

三人が白々しい会話を交わしている間、白根樹は、薄闇の中に月のように白い顔を浮かべて、唇を閉じたままだった。 原田マハさんの異邦人(いりびと)より

胸に抱いていた小鳥を放つように、思い切って言った

その様子を見守っていた人生は、ほんの一瞬、ぐっと息を詰めた。それから、胸に抱いていた小鳥を放つように、思い切って言った。 「……おれが、いるだろ」 原田マハさんの生きるぼくらより

凍った唇だけで言った

「とうかなさいましたか?」 バーテンの声で、二人はようやく我に返った。 「君、すまんが席を替わってもいいかね。あっちの隅のボックスに」 椿を見つめたまま、武田は凍った唇だけで言った。 浅田次郎さんの椿山課長の七日間

新聞社(ぶんや)のデスクのようなぎらついた話し方をする

口調も荒っぽく、新聞社(ぶんや)のデスクのようなぎらついた話し方をする。 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

ぽつりぽつりと言葉を折るような独特の喋り方をした

話し下手の表現 八坂とは幾度か外で逢った。 近所の居酒屋の『万吉』で酒を前にして看板まで話をするのが常だった。といっても八坂は決して饒舌ではない。ぽつりぽつりと言葉を折るような独特の喋り方をした。八坂の右手にはまだ厚い包帯が巻かれていた。 池…

「鉄板ネタ」を舌の上に載せた

いやいや、ここは戦場。感傷に引っ張られている場合ではない。野百合は、こういう時に備えて用意してある「鉄板ネタ」を舌の上に載せた。 柚木麻子さんのランチのアッコちゃん

口からビールの泡を吹き飛ばしそうな勢いで語る

激しく語る表現 口からビールの泡を吹き飛ばしそうな勢いで語る彼を、僕は冷静な気分で見つめた。そうすることで、僕自身が自分を見失っていないことを確認したかった。 東野圭吾さんの夜明けの街でより