人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

世界でいちばん透きとおった物語の表現・描写

僕は訳もなく確信していた。彼女の目と言葉の奥に、まだなにか隠されている。 マニキュアを塗り終えた両手を広げられる。瑠璃色の爪がシャンデリアの光を弾く。

魔球 東野圭吾おすすめ小説

おすすめ度 3.2 春の選抜高校野球大会、初出場の開陽高校は優勝候補の亜細亜学園と対戦した。 開陽高校はエース須田武志の好投で9回裏まで1対0でリードしていた。 9回裏は味方エラーのせいでツーアウト満塁のピンチをむかえる。 須田武志は、この大ピン…

回廊亭殺人事件 東野圭吾おすすめ小説

おすすめ度 3.4 実業家の一ケ原高顕の遺言書の公開を見届けるため、一ケ原一族は回廊亭に集まった。 高顕の秘書だった桐生枝梨子の恋人ジローは枝梨子との無理心中に見せかけて殺されていた。 枝梨子は命こそ助かったが酷い火傷を負った。 ジローを殺した犯…

悪徳の輪舞曲(ロンド) 中山七里おすすめ小説

おすすめ度 3.2 14歳で殺人を犯した悪辣弁護士・御子柴礼司シリーズの4作目。 御子柴の妹の梓が30年ぶりに訪れ、母親の郁美の弁護を依頼してきた。 郁美は、再婚した夫を自殺に見せかけて殺害した容疑で逮捕されたという。 接見した御子柴に対し、郁美は容…

恩讐の鎮魂曲(レクイエム) 中山七里おすすめ小説

韓国船が沈没し、251名が亡くなる事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。 一方、御子柴が未成年の時に罪を犯し医療少年院で生活していた時にお世話になった稲見武雄が殺人容疑で…

グランドシャトー 高殿円 おすすめ小説

おすすめ度 3.8 大阪人なら行ったことがなくても、名前は知っている京橋にあるキャバレー、グランドシャトーを舞台にした胸が熱くなる物語。 主人公のルーは19歳で義父と結婚させられそうになり、姫路の家を出て大阪に逃げた。 大阪で頼る予定だった母親の…

追憶の夜想曲(ノクターン) 中山七里 おすすめ小説

おすすめ度 3.6 弁護士の御子柴は、宝来弁護士が担当していた津田伸吾殺害事件の弁護を代われと脅した。 津田伸吾殺害事件は、平凡なただの主婦である津田亜希子が、「他の男性と一緒になりたかったから」という身勝手な動機で夫である伸吾をカッターナイフ…

青い壺 有吉佐和子 おすすめ小説

おすすめ度 3.4 無名の陶芸家省造が、偶然生み出した最高の青磁の壺。 それが売られ贈られ、そして盗まれして十余年後に作者と再会する。 その間、この青い壺はどんな人間の手を渡り歩いたのか。 定年後の虚無感を感じる夫婦、相続争いに悩む娘、老いて目が…

贖罪の奏鳴曲(ソナタ) 中山七里 おすすめ小説

おすすめ度 3.8 入間川の堤防で30代前半と思われる全裸の男の死体が発見された。身体中に傷と打撲跡が刻まれており一見リンチを受けたかのようにも見えたが、パートナーの古手川和也と共に現場で死体を目にした埼玉県警捜査一課の渡瀬は、早々にこれが水死体…

真山 仁によるロッキードの物語

ロッキード (文春文庫) 作者:真山 仁 文藝春秋 Amazon

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾おすすめ小説

おすすめ度 3.6 主人公は東京で暮らす神尾真世という30歳の結婚間近の女性。 その真世の父の英一が何者かに殺害されたと警察から連絡が入った。 真世は生家に戻り、警察の聴取を受けている時に、何年間も音信不通だった叔父の武史と再会する。 元マジシャ…

おすすめ度 3.6 富小路公子は持ち前の美貌と才能を駆使して成功する。 公子は美人実業家として、マスコミから注目されるが、若くして謎の死を遂げる。 公子は「魔性の女」「虚飾の女王」とマスコミから悪評を書きたてられていた。 富小路公子は本当に悪女だ…

ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾おすすめ小説

おすすめ度 3.6 ひと月前のオーディションで合格した男女7人の劇団員が、早春の乗鞍高原のペンションに集められた。 4日間、このペンションで7名だけで生活するようにという内容の手紙が届いたからだ。 手紙には、ここで舞台稽古をするが、その内容は豪雪…

朽ちないサクラ 柚月裕子おすすめ小説

おすすめ度 3.2 森口泉は米崎県警広報広聴課に勤務している。 最近は市民の怒りが爆発して、クレーム電話の対応に忙しい日々を過ごしている。 なぜ市民が怒っているのか。その理由はストーカー殺人事件が起きたのだが、警察は、被害者から被害届けが出ていた…

美しき凶器 東野圭吾 おすすめ小説

おすすめ度 4.0 安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子らは、かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった。 しかし、彼らには葬りさらなければならない、暗い過去があった。 四人は彼らの過去を知る仙堂之則の持つデータを盗むために、仙堂宅に侵入するが、…

アンと愛情 坂木司おすすめ小説

おすすめ度 3.2 ほっとする、おやつの時間のような小説。 シリーズ第3弾。 主人公は東京デパートの和菓子売場の「みつ屋」で働くアンちゃんこと梅本杏。 アンちゃんの周りで起こる小さな出来事をアンちゃんが経験し、そして成長していく。 出てくる人物すべ…

食堂のおばちゃん 山口恵以子 おすすめ小説

おすすめ度 3.4 佃島にある、はじめ食堂は、二三(ふみ)と一子(いちこ)の嫁姑コンビが営む平凡な町の定食屋さん。 ちなみに二人の名字は、一と書いて「にのまえ」と読む。 二人の名前を漢字で書くと「一二三」と「一一子」と変わった名前だ。 はじめ食堂は、…

山口恵以子さんの食堂のおばちゃんに出てきた名言

「あんたもね、努力がみんなブーメランみたいに返ってくるなんて思ってたら、世の中渡っていけないよ。仕事なんて、十回のうち九回は空振りするんだから。それでも腐らず二十回、百回と続けてかないと、どんな仕事だって身につかないよ」 そもそもイタリア料…

山口恵以子さんの食堂のおばちゃんの美味しい描写

白い湯気と共にほのかに甘い炊きたてのご飯の香りが立ちのぼる。湯気の中から現れるのは、真珠色に輝くふっくらしたご飯粒の群だ。 衣はカリッとしているが、中身は火を通しすぎない。そんな牡蠣フライを一口噛めば、磯の香りのジュースがじゅわっと口いっぱ…

半沢直樹 アルルカンと道化師に出てきた名言

半沢が見た竹清翁の横顔には、長く満ち足りた人生を駆けてきた人の余裕があった。「これからは会社のためやのうて、世の中のために生きよう。そう思ったんや。そこでここの氏子になって、地域の人たちと交流して、この人たちのために何かしてやろうと考えた…

半沢直樹 アルルカンと道化師 池井戸潤おすすめ小説

おすすめ度 3.8 相変わらず、読み出したら止まらなくなる半沢直樹シリーズ! 東京中央銀行大阪西支店の取引先である老舗美術出版社の仙波工藝社の買収案件を、自分たちの利益のためだけに無理にでも進めようとする宝田たちと仙波工藝社の社長の仙波友之の意…

鳥人計画 東野圭吾 おすすめ小説

鳥人計画 (角川文庫) 作者:東野 圭吾 KADOKAWA Amazon おすすめ度 3.8 スキーのジャンプ界の天才ジャンパー楡井明(にれいあきら)が毒殺された。 楡井は不振の日本ジャンプ界のなかで世界の頂点を狙える強さを持っていた。そして、彼にはなんのトラブルもない…

中山七里さんのヒポクラテスの悔恨に出てきた名言

「わたしは失敗が多すぎて反省するのが億劫になるくらいです」 「人は失敗の数だけ学ぶ。失敗の多さに恥じるべきではなく、奮起するべきだ」 「日本が陸上に国境線を持たない国という事情も関係しているのかもしれませんが、日本人は日本人以外とのコンタク…

ヒポクラテスの悔恨 中山七里 おすすめ小説

浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した際に、日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放った。 放送の翌朝から浦和医大に抗議の電話が殺到した。 そして、テレビ局のホームページに、光…

リボルバー 原田マハおすすめ小説

おすすめ度 3.8 高遠冴はパリ八区にあるオークション会社「キャビネット・ド・キュリオジテ」、通称CDCに勤務している。 CDCは、ごく小規模ではあるもののれっきとしたオークションハウスである。 冴は十九世紀フランス絵画史を研究し、(ポスト印象主義にお…

晴れ渡った冬空のような青い目

赤い髭をたくわえ、晴れ渡った冬空のような青い目をしていた。

じっとりと粘っこい視線。

彼のがっしりした樹木のような姿。日に灼けた肌、帽子のつばの血走った目。じっとりと粘っこい視線。

中山七里さんの能面検事に出てきた名言

予算と人員の不足も、資料室の手狭さも関係ない。捜査資料紛失の一番の原因は関係者が内側を見ていたせいだ。上司と部下、足りない予算と使い勝手の悪い施設、そして起こした不祥事に対する責任転嫁。どれもが内側を向き、犯罪被害者を見ようとしていない。

能面検事 中山七里 おすすめ小説

おすすめ度 3.8 大阪地検検察事務官の採用試験に合格した惣領美晴(そうりょうみはる)は不破俊太郎(ふわしゅんたろう)一級検事の補佐官として働くことになる。 不破は頭は切れるが感情を出すことなく何をするにも顔色一つ変えない。口調は平坦で感情の起伏を…

月光のスティグマ 中山七里 おすすめ小説

月光のスティグマ(新潮文庫) 作者:中山七里 新潮社 Amazon おすすめ度 3.3 主人公の神川淳平と幼なじみ双子の美人姉妹八重樫麻衣と八重樫優衣。三人が小学一年生で幼い恋心を描いた話からスタートする。 三人が中学生になり幼かった恋が、異性を意識しはじ…